なぜ人はSNSを”全消し”するのか?セカオワFukaseのインスタ削除から見えた、4つの意外な真実

セカオワ 深瀬慧

どうも、ヒロです。今日はちょっと気になるニュースについて書いていこうと思います。

SNSが日常に溶け込むほど、その裏側では「接続過多」による精神的疲弊、いわゆる「SNS疲れ」が現代病として静かに蔓延しています。皆さんも一度は「なんだか疲れた」「気づけば何時間もスマホを触っている」という感覚に陥ったことがあるのではないでしょうか。

実は僕自身、過去にギャンブル依存で引きこもっていた時期があって、依存していた経験があります。その時の僕は、パチンコ店にしか居場所がなかった。だからこそ、今回の話は他人事じゃないんです。

最近、僕たちの大好きなセカオワのボーカル・Fukaseさんが、自身のInstagramの投稿をすべて削除し、アイコンを真っ白にしたことが大きな話題となりました。これは単なる気まぐれなのでしょうか、それとも現代社会に共通する、より深い心理が隠されているのでしょうか?

本記事では、SNSの投稿を”全消し”する人々の心理から、推し活の崩壊、そしてデジタルデトックスの驚くべき効果まで、心理学の視点も交えながら4つの意外な真実を深く掘り下げていきます。


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1. すべてを消去する「リセット衝動」の正体

なぜ人は、積み上げてきたSNSの記録をある日突然、すべて消し去りたくなるのでしょうか。その衝動の裏には、現代人特有の心理が隠されています。

Fukaseさんのインスタグラム全削除は、単なる投稿整理ではない!?

プラットフォームのバグ報告がないことから、本人の意思によるものと見られています。過去にも投稿を整理することはあったものの、一括での全削除は初めてのことでした。

過去に心身の不調を公表してきたFukaseさんにとって、公的な自己像の提示と精神状態は深く結びついており、この「リセット」は極めて重要な意味を持つ行為と分析できます。

と、真面目モードですが、来週 ASIA TOUR 2025「Phoenix」in TOKYO、11/17の FukaseさんがMCで「インスタちょっと消してみたら、ニュースになっちゃった。」と`あっけらかん`としてるかも。

心理師の僕から見たポイント:
精神的に追い詰められた時、人は「過去の自分」から逃げたくなります。これは決して悪いことではなく、むしろ自己防衛のメカニズムなんです。Fukaseさんも、かつて精神病院の閉鎖病棟に入院していた経験を告白していますよね。そういう経験をした人にとって、デジタル上の「過去の自分」を消すことは、新しい自分として生きるための儀式なのかもしれません。

しかし、この行動は彼個人に限ったものではなく、テイラー・スウィフトなど海外セレブの間でも見られるトレンドです。その背景には、アイデンティティの再構築を求める、いくつかの共通した心理的動機が存在します。

リセット衝動の4つの理由

①過去のデジタルフットプリントを消したい

進学、就職、恋愛関係の変化といった人生の節目に、過去の自分と決別し、新しい自分として再出発したいという願望が生まれます。「ネットに自分のツイートが残り続けるのが嫌だ」という感覚や、過去の投稿が現在の自分にそぐわないと感じる羞恥心が、全削除という行動につながるのです。

②SNS疲れ

「いいね」の数に一喜一憂したり、他人の華やかな投稿と自分を比較したりすることに疲れ果ててしまう状態です。インスタ映えを意識した投稿を続けるうちに、その行為自体が重荷となり、見るのも嫌になってすべてを消去してしまいます。

例えば、私の生活は乱れているのに、SNSで充実した生活を演じる。これって!?その虚しさに気づいた時、全部消したくなる気持ち。

③人間関係の整理

知られたくない人にアカウントが知られてしまった場合や、特定の人間関係のトラブルをきっかけに心機一転を図りたい場合に行われます。特に恋愛関係の終わりには、過去のやり取りを目にする苦痛を避けるため、関係の痕跡ごと消し去りたいという動機が強く働きます。

④クリエイターとしての自己評価の変化

時間が経って過去の作品を稚拙だと感じたり、キャラクターや物語への解釈が変わったりしたことで、それを公開し続けることに耐えられなくなる心理です。アーティストにとって、過去の自分を否定することは、未来へ進むための儀式でもあるのです。

このリセット衝動は、単なる感情的な気まぐれではありません。それは、本稿の後半で詳述する、科学的に証明された「認知的過負荷」に対する、僕たちの脳からの悲鳴でもあるのです。


2. 「推しの熱愛」が「世界の終わり」になる瞬間

さて、ここからはちょっと痛い話になります。セカオワファンの皆さん、心の準備はいいですか?

SNSはファンとアーティストの距離を縮めましたが、それは時に「パラソーシャル関係」と呼ばれる一方的な親密さを生み出し、歪んだ関係性の温床ともなります。Fukaseさんの熱愛報道は、その現実を生々しく見せつけました。

パラソーシャル関係とは?

心理学用語で、メディアを通じて視聴者が有名人に対して感じる一方的な親密感のことです。相手は自分のことを知らないのに、自分は相手のことをよく知っていると感じる、そんな関係性です。

彼が20歳年下の人気インフルエンサーと交際・同棲しているという報道は、長年のファンに計り知れない衝撃を与えました。Fukaseさんのミステリアスな発言や幻想的な世界観は、多くの若者にとって”救い”であり、一種の信仰にも似た支えとなっていたからです。

心理師として思うこと:
推し活は素晴らしいものです。でも、それが自分の人生の中心になりすぎると危険なんです。僕がギャンブル依存だった時、パチンコが生活の中心でした。それが崩れた時、自分には何も残っていないと感じました。推し活も同じで、それが崩壊した時のダメージを最小限にするためには、自分自身の人生の土台を持っておくことが大切です。

僕からのメッセージ:
これを読んでいるセカオワファンの皆さん、辛い思いをされている方もいるかもしれません。でも、覚えておいてください。Fukaseさんの音楽が素晴らしいことは変わりません。彼の歌詞に救われた経験も、あなたの本物の感情です。ただ、彼も一人の人間で、恋愛する権利があります。ファンとして応援することと、私生活を尊重することは両立できるはずです。


3. アカウント削除で手に入れた、本当の「自分の時間」

一部のファンがFukaseさんの現実を「世界の終わり」として体験した一方で、意図的にデジタル世界から切断することが、新たな世界の始まりになると発見している人々もいます。

デジタルデトックスアドバイザー糸山さんの経験は、その鮮やかで希望に満ちた対照的な物語を提供してくれます。

糸山さんの決断:全アカウント削除

彼はInstagram、Facebook、X(旧Twitter)のアカウントを完全に削除しました。その結果、これまで無意識にSNSに費やしていた時間が、自分や家族のための時間へと変わったのです。

特に、「子どもと遊ぶ時間やリラックスするために漫画を読む時間が増えた」というエピソードは、失われた時間を取り戻すことの豊かさを物語っています。

精神的なメリット

精神的なメリットも絶大でした。他人の華やかな投稿を見て無意識に自分と比較してしまうストレスから解放され、心は大幅に軽くなったといいます。

さらに彼は、LINEのアカウントを新しく作り直し、連絡先を本当に必要な70名程度に絞り、古い電話番号も解約。この徹底したデジタル環境の整理によって、「本当に必要な繋がり」だけが残り、より大きな安心感を得ることができたのです。

「自分の時間を取り戻す」という言葉の本当の意味を実感しました。

理学療法士の視点から:
身体の健康には「休息」が必要です。それは脳も同じ。SNSを見続けることは、脳にとってマラソンを続けるようなもの。どこかで休まないと、パフォーマンスが落ちるだけじゃなく、壊れてしまいます。デジタルデトックスは、脳の休息なんです。

僕自身の体験談

SNSではありませんが、過去に僕も引きこもりから回復する過程で、TVを見るのをやめた時期があります。最初は不安でした。「世界から取り残される」そんな恐怖がありました。

でも、実際に断ってみると…何も起きませんでした(笑)。いや、正確には良いことしか起きなかった。

  • 本を読む時間が増えた(セカオワの歌詞の意味を深く考えたり)
  • 直接会って話す友達が増えた
  • 何より、自分の人生を生きている実感が戻ってきた

SNSを見ている時間って、他人の人生を眺めている時間なんですよね。その時間を自分の人生に使えるようになると、世界が変わります。


4. “見ているだけ”で脳が疲弊する科学的理由

さて、ここからは心理学と脳科学の話をしていきます。ちょっと専門的になりますが、できるだけわかりやすく説明しますね。

SNS疲れは、単なる「気の持ちよう」の問題ではありません。心療内科の専門家は、SNSが脳機能や心理に直接的な負荷を与えることを科学的に指摘しています。

「名古屋ひだまりこころクリニック」の記事によれば、その理由は主に3つのメカニズムに分けられます。

①絶え間ない情報による脳の疲弊

タイムラインをスクロールしているだけでも、僕たちの脳は絶えず大量の情報処理を強いられています。この状態は「認知的過負荷」と呼ばれ、集中力や思考力を低下させ、慢性的な疲労感を引き起こします。

認知的過負荷とは?
脳が一度に処理できる情報量には限界があります。SNSは次から次へと新しい情報を提供するため、脳は休む暇なく処理を続けなければなりません。これが「認知的過負荷」です。まるで、コンピュータのCPUがフル稼働し続けて熱を持つようなものです。

②「他人と比べる癖」による自己否定

SNSには、他人の成功や幸福な瞬間だけが切り取られて並んでいます。僕たちは無意識のうちにそれらと自分自身を比較し、「自分は劣っているのではないか」という思考に陥りがちです。これが自己肯定感の低下や気分の落ち込みに直結します。

心理学では、これを「社会的比較理論」と呼びます。人間は本能的に自分と他人を比較してしまう生き物なんです。でも、SNS上の情報は「良いところだけ」を切り取ったものばかり。それと比較したら、誰だって劣等感を感じてしまいます。

僕の失敗談:
同期のSNSを見ては落ち込んでいました。「あいつはもう認定資格を取った」「この人は論文を発表している」…。でも、ある日気づいたんです。彼らだって、裏では失敗したり悩んだりしているはず。SNSに載せないだけで。それ以来、他人のSNSを見る時間を減らして、自分の成長に集中するようにしました。

③常時接続による不安感

絶え間なく届く通知は、心の休息を奪います。「すぐに返信しなければ」「何か見逃しているかもしれない」というプレッシャーが慢性的な緊張状態を生み出し、リラックスすることを妨げてしまうのです。

これは「FOMO(Fear of Missing Out:取り残される不安)」と呼ばれる現象です。特に現代の若者に多く見られます。

脳科学から見たSNSの影響

理学療法士として身体のメカニズムを学んできた僕から見ても、SNSの脳への影響は深刻です。

  • ドーパミン依存: 「いいね」をもらうたびに脳内でドーパミン(快楽物質)が分泌されます。これがギャンブルやアルコールと同じように依存性を生むんです
  • 睡眠障害: スマホのブルーライトは睡眠ホルモン(メラトニン)の分泌を抑制します。特に寝る前のゲーム、ショート動画の閲覧は睡眠の質を下げる原因に
  • ストレスホルモンの増加: 常時接続状態は、ストレスホルモン(コルチゾール)の分泌を増やします。これが慢性的な疲労感や不安感につながります

これらの科学的根拠は、SNSとの付き合い方を見直すことが、現代人にとって重要な”心の衛生習慣”であることを示しています。


まとめ:あなたはSNSと、どう付き合いますか?

長くなりましたが、最後まで読んでくれてありがとうございます。

この記事では、SNSを”全消し”する背景にある4つの真実を探ってきました。

  1. リセット衝動: それは過去の自分との決別を願う心の叫びであり、脳の疲労に対する防衛反応
  2. ファン心理の崩壊: SNSが生んだパラソーシャルな関係が、現実との衝突によっていかに脆く崩れ去るか
  3. デトックスの効能: SNSから離れることが心身にもたらす、驚くほどポジティブな変化
  4. 脳疲労のメカニズム: それらが科学的に証明された脳の疲労として実在すること

今日からできる小さな一歩

もちろん、すべてのアカウントを即座に削除するのは現実的ではないかもしれません。でも、今日から始められる小さな一歩があります。

  • アプリの通知をオフにする
  • 一日30分までと利用時間を制限する
  • 週末だけSNSを使わない「デジタルデトックスの日」を設ける
  • 寝る1時間前はスマホを見ない
  • タイムラインを見る前に、「本当に必要か?」と自分に問いかける

僕が実践していること

僕自身、今も完全にSNSから離れているわけではありません。でも、こんなルールを作っています:

  1. 寝る前1時間はスマホ禁止: 代わりに本を読むか、ラジオ、曲を聴く
  2. 週にニ度はデジタルデトックスの日: 休肝日ではなく休眼日、目を休めるためにも

これだけで、生活の質が驚くほど変わりました。

最後に、セカオワファンの皆さんへ:
Fukaseさんのインスタ全削除や熱愛報道で、辛い思いをされている方もいるかもしれません。でも、思い出してください。僕たちがセカオワを好きになったのは、彼らの音楽があったから。その音楽の素晴らしさは何も変わっていません。

「幻の命」も「スターライトパレード」も「花鳥風月」も、これからも僕たちの心に響き続けます。大切なのは、SNS上の情報に振り回されすぎず、自分自身の人生を生きること。それこそが、セカオワの歌詞が僕たちに教えてくれることじゃないでしょうか。

あなたへの問いかけ

SNSは非常に便利な道具ですが、それに使われる側に回ってしまっては本末転倒です。一度立ち止まり、自分自身の心と向き合ってみてはいかがでしょうか。

あなたにとって、心地よいSNSとの距離感とはどのようなものでしょうか?

この記事が、少しでもあなたの役に立てば嬉しいです。

それでは、また次の記事で会いましょう。

ヒロ


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