セカオワファン・Fukaseの報道にショックを受けた?心をどう癒すか

セカオワ 深瀬慧

この記事は、今、心が辛いあなたのために書きました。

焦らなくていい。無理に元気にならなくていい。
君のペースで、ゆっくり読んでください。

どうも、ヒロです。

理学療法士で公認心理師、そして君と同じセカオワの大ファンです。

今、この記事を読んでくれているということは、もしかしたら、あの報道を見て心が揺れているんじゃないでしょうか。

「Fukaseが、20歳の女性と真剣交際」

そのニュースを見た瞬間、君の心に何が起きましたか?

  • 信じられない…
  • なんか、裏切られた気がする…
  • 自分でもよくわからないけど、すごく悲しい…
  • 涙が出てきた…
  • もう、セカオワの曲聴けないかもしれない…

そんな気持ちになっているかもしれません。

大丈夫です。その感情は、全然おかしくありません。

今日は、心理師として、そして同じセカオワファンとして、君の心に寄り添いたいと思います。

目次

なぜこんなにショックなのか?:君の感情は、とても自然なもの

まず、最初に伝えたいこと。

「ショックを受けている自分」を責めないでください。

「所詮、アーティストとファンの関係なのに…」
「私には関係ないことなのに…」
「こんなことで落ち込むなんて、おかしいよね…」

そんなふうに、自分を責めていませんか?

でも、君の感情は、心理学的にも、とても自然なものなんです。

【心理学的解説】なぜファンは「喪失感」を覚えるのか

心理学には「パラソーシャル関係(擬似社会的関係)」という概念があります。

これは、メディアを通じて一方的に知っている有名人に対して、まるで実際の友人や恋人のような親密さを感じる心理現象のこと。

Fukaseと君は、直接会ったことはないかもしれない。

でも、君は:

  • 彼の声を、何百回も聴いてきた
  • 彼の歌詞に、何度も救われてきた
  • 彼のパニック障害の告白に、勇気をもらった
  • 彼のMCで、笑ったり泣いたりしてきた
  • ライブで、彼と同じ空間にいた

つまり、君の心の中では、Fukaseは「大切な存在」として確かに存在していたんです。

だから、彼の恋愛報道を見たとき、君の脳は「大切な人を失った」ような反応を示したんです。

これは「失恋」とは少し違うけど、でも確かに「何かを失った喪失感」

それは、おかしなことじゃない。むしろ、君がそれだけFukaseを、セカオワを大切にしてきた証拠なんです。

君が感じているかもしれない、5つの複雑な感情

心理師として、多くの人の話を聴いてきた僕が思うのは、今君が感じているのは、きっと一つの感情じゃないということ。

いくつもの感情が、グチャグチャに絡み合っているんじゃないでしょうか。

1. 悲しみ・喪失感

「何かを失った」ような感覚。
「もう、前と同じようにセカオワを聴けないかもしれない」という不安。

2. 嫉妬・羨望

「なんで彼女なの?」
「私じゃダメなの?」
そんな気持ちが、ふと湧いてくる。

3. 罪悪感

「こんなこと思っちゃダメだよね…」
「Fukaseの幸せを喜ぶべきなのに…」
自分の感情を否定してしまう。

4. 怒り・裏切られた感覚

「ファンのこと、考えてくれなかったの?」
「こんな報道の出し方、ひどくない?」
そんな怒りが湧いてくることも。

5. 混乱・わからなさ

「自分が何を感じているのか、よくわからない」
「なんでこんなに動揺してるの?」
感情がカオス状態。

これらの感情、全部感じていても、全然おかしくないんです。

むしろ、いくつもの感情が同時に存在していることこそが、人間らしさなんです。

心理学では、これを「両価的感情(アンビバレンス)」と言います。

「Fukaseの幸せを願いたい」と「悲しい」が、同時に存在してもいい。

「応援してるから、幸せであってほしい」…本当にそう思わなきゃダメ?

SNSを見ると、こんなコメントが目立ちます。

「Fukaseが幸せならそれでいい!おめでとう!」

もちろん、心からそう思えている人もいるでしょう。

でも、もし君がそう思えなくても、それは悪いことじゃないんです。

「ファンなら、推しの幸せを100%喜ばなきゃいけない」なんてルールはありません。

心理学的に言えば、感情は意志でコントロールできるものじゃないんです。

「悲しい」と感じている自分を、無理やり「嬉しい」に変えようとすると、むしろ心が苦しくなります。

今は、「悲しい」でいい。「複雑」でいい。

君の感情を、そのまま認めてあげてください。

今、君の心にしてあげられること:7つのセルフケア

心理師として、そして同じファンとして、君に提案したい「心のケア」があります。

1. 感情を否定しない

「こんなこと感じちゃダメ」と思わないでください。
感情に良い・悪いはありません。
ただ、「今、私はこう感じている」と認めるだけでいい。

2. 誰かに話す(吐き出す)

信頼できる友達、家族、同じセカオワファンに話してみてください。
「聞いてもらうだけ」でも、心は軽くなります。

もし周りに話せる人がいなければ、ノートに書き出すのもいい。
「言語化する」ことで、混乱した感情が整理されます。

3. SNSから距離を取る

今、SNSには賛否両論が溢れています。
「Fukaseを叩く人」も「ファンを責める人」もいる。

それを見続けると、君の心はもっと傷つきます。

数日でいいから、SNSをお休みしてみてください。

4. 泣きたいなら、泣く

涙は、ストレスホルモンを体外に排出する生理的な反応です。
泣くことは、決して弱さじゃない。

むしろ、自分の感情に正直に向き合っている証拠。

思いっきり泣いてください。

5. セカオワの曲、無理に聴かなくていい

「今まで通り聴けるかな…」と不安になるかもしれません。

無理に聴かなくていい。しばらく離れてもいい。

でも、覚えておいてほしいのは、セカオワの曲が君に与えてくれたもの、君の中で育んだ感情や記憶は、何も変わらないということ。

時間が経てば、また聴けるようになるかもしれない。
それとも、違う形で楽しめるようになるかもしれない。

焦らなくていい。君のペースでいい。

6. 身体を動かす

これは理学療法士としてのアドバイス。

心と身体は繋がっています。
身体を動かすと、脳内でセロトニン(幸せホルモン)が分泌されます。

散歩、ランニング、ヨガ、ストレッチ…何でもいい。
10分でも、身体を動かしてみてください。

7. 「私は私」を思い出す

Fukaseがどんな恋愛をしようと、君の価値は変わりません。

君がこれまでセカオワに救われてきたこと、楽しんできたこと、それは全部、君自身の人生の一部です。

君は君で、素晴らしい。


「セカオワの曲が色褪せた気がする」…でも、それは本当?

君がこう感じているかもしれません。

「今まで大好きだった曲が、なんか違って聴こえる…」
「歌詞が、嘘っぽく感じる…」

これも、とても自然な反応です。

でも、少し時間を置いて、もう一度考えてみてほしいんです。

Fukaseが君に届けてくれたメッセージは、変わっていない

  • 『Dragon Night』で「明日が来るのが怖くない」と思えた君
  • 『サザンカ』で「もう一度頑張ろう」と思えた君
  • 『プレゼント』で「生きててよかった」と涙した君

その瞬間、その感情は、嘘じゃなかった。

Fukaseが誰と恋愛しようと、君の心に届いたあの言葉、あのメロディは、本物だった。

それは、誰にも奪えない。

アートは、創り手から離れた瞬間、受け手のものになる

これは心理学者や哲学者も言っていることですが、

「作品」は、創られた瞬間から、受け手(君)のものになるんです。

Fukaseがどんな人生を歩もうと、セカオワの曲が君に与えた影響、君の中に生まれた感情は、君だけのもの。

それは、永遠に君のもの。

僕自身の話:セカオワに救われた、あの日のこと

少し、僕自身の話をさせてください。

僕は、セカオワの曲に救われました。

ライブTwilight City日産スタジアムでの体験、大興奮。そして、深瀬さんのファイトミュージック前のMC。

  • バンドを始めた頃は小さなライブハウスで客が誰もいない中演奏していたこと、そしてそんな自分が「今、日本で一番大きなステージに立っている!」と話しながら涙ぐむ場面があったこと。
  • その上で、観客に向けて「僕が何を言いたいかわかりますか? みんなも負けるなってことです。」と語りかけ、「すべての戦っている人に捧げます、『Fight Music』!」という言葉で曲へと繋げました。

あの時は、体が震えたと同時に、目頭が熱くなり、つい、ぽろっと涙をこぼしました。

Saoriさんも泣きました。

あのとき、「僕も前を向いて生きていこう」と思えた。

Fukaseの声が、歌詞が、僕の心に火を灯してくれた。

だから、今回の報道を見たとき、僕も少し、心が揺れました。

「あの時の感動は、なんだったんだろう?」って。

でも、何日か考えて、気づいたんです。

あの時、僕を救ってくれたのは、確かにFukaseの歌声だった。
でも、「救われた」のは、僕自身。

僕が、あの曲を聴いて、自分で立ち上がることを選んだんだ。

Fukaseは、きっかけをくれた。
でも、歩き出したのは、僕自身。

それは、君も同じはず。

セカオワの曲が、君に「きっかけ」をくれた。
でも、その曲を聴いて、感じて、行動したのは、君自身。

それは、誰にも奪えない、君の力。

「もうセカオワのライブ、行けないかもしれない」と思ってる君へ

ライブ、楽しみにしてたんですよね。

でも今は、「もう行きたくない」「複雑な気持ちで楽しめない」と思ってるかもしれません。

それでもいい。無理に行かなくていい。

でも、もし行くことになったら、そこで何が起きるか、ちょっと想像してみてください。

ライブが始まって、あのイントロが流れて、Fukaseの声が響いた瞬間。

君の身体は、覚えてる。

あの高揚感、あの一体感、あの「生きててよかった」って感覚。

それは、理屈じゃない。身体が、心が、覚えてる。

もしかしたら、ライブの最中、複雑な気持ちになるかもしれない。
でも、それでもいい。

泣いても、笑っても、複雑なままでも、それが君の今。

時間が経てば、また違う景色が見える

今、君の心は嵐の中にいるかもしれません。

でも、嵐は、必ず過ぎ去ります。

1週間後、1ヶ月後、半年後。

君の心は、少しずつ落ち着いてくる。

そして、また違う景色が見えてくる。

もしかしたら:

  • 「あの時は辛かったけど、今は大丈夫」と笑える日が来るかもしれない
  • セカオワの曲を、また前みたいに聴けるようになるかもしれない
  • 「Fukaseの幸せ、素直に喜べるようになった」と思える日が来るかもしれない

もしかしたら:

  • セカオワとは違う形で音楽を楽しめるようになるかもしれない
  • 他のアーティストに出会うかもしれない
  • 「あの経験があったから、今の私がある」と思える日が来るかもしれない

どれも正解。どれも、君の人生。

【最後に】君は一人じゃない

この記事を読んでくれてる君へ。

今、辛いよね。悲しいよね。

それでいい。無理に元気にならなくていい。

でも、一つだけ覚えておいてほしい。

君は、一人じゃない。

同じように悲しんでるファンが、たくさんいる。
君の気持ちを、わかってくれる人が、絶対にいる。

僕も、その一人。

そして、君の心は、必ず回復する。

僕は心理師として、たくさんの人の「心の回復」を見てきました。

人間の心は、思ってる以上に強い。

今は信じられないかもしれないけど、君は、必ず立ち直れる。

焦らなくていい。
泣きたいなら泣いていい。
休みたいなら休んでいい。

君のペースで、ゆっくり進めばいい。


もし、どうしても辛くなったら

もし、この記事を読んでも、心が辛いままなら、専門家に相談してください。

  • 心療内科・精神科
  • カウンセリングルーム
  • 自治体の心の相談窓口

「たかが推しの恋愛で…」なんて思わないでください。

君が辛いなら、それは立派な「辛さ」なんです。

助けを求めることは、弱さじゃありません。
勇気です。

君へのメッセージ:セカオワの曲が教えてくれたこと

セカオワの曲が、いつも教えてくれたこと。

「不完全でいい」
「悲しくても、明日は来る」
「一人じゃない」

それは、今の君にも、そのまま当てはまる。

君は、不完全でいい。
今、悲しくても、明日は来る。
君は、一人じゃない。

君は、君のままで、素晴らしい。

時間が必要なら、時間をかけていい。
泣きたいなら、泣いていい。
休みたいなら、休んでいい。

そして、いつか、また笑える日が来る。

僕は、それを信じてる。


君の心が、少しずつ、軽くなりますように。

ヒロ

【プロフィール】

ヒロ:理学療法士・公認心理師。ギャンブル依存と引きこもりを経験し、セカオワの音楽に救われた当事者。心と身体の専門家として、音楽と回復の関係性について発信中。「君は一人じゃない」をモットーに、同じように悩む人々に寄り添う活動を続けている。

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